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 医学部 医学科 内科学講座 消化器内科学分野(大橋)
 Division of Gastroenterology and Hepatology, Department of Internal Medicine (Ohashi)

教授:
  前谷 容
  渡邉 学
講師:
  富永 健司
  根本 夕夏子
助教:
  新後閑 弘章 
  木村 隆輔
  齋藤 倫寛
  宮内 倫沙
  松井 貴志
  森 麻紀子
  吉田 有輝
  牧野 敏之
■ 概要
肝臓疾患
肝臓疾患では主に肝内悪性腫瘍(肝細胞癌、転移性肝癌)に対し経皮的ラジオ波焼灼療法を積極的に行っています。肝細胞癌の標準的治療として位置づけられているラジオ波治療ですが、他の治療法が奏功しない場合の転移性肝癌に対しても、腫瘍の個数や大きさにとらわれず、腫瘍減量療法も取りいれ治療を展開しています。肝細胞癌に対しては肝動脈塞栓術、肝動注療法なども施行しています。また、C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療や、B型慢性肝炎に対する抗ウイルス療法も行っています。肝硬変に対しても、内服治療やインターフェロン治療などの慢性期の治療も積極的に行っています。様々な肝機能障害の原因に応じた治療法を選択し患者背景に配慮しつつ、肝硬変に伴う腹水や食道静脈瘤、肝性脳症に対しても、内服・点滴治療や内視鏡的静脈瘤硬化療法、内視鏡的静脈瘤結紮術、カテーテルによる側副血行路閉塞術などを施行しています。
消化管疾患
消化管疾患では上部消化管内視鏡、下部消化管内視鏡など様々な検査を行っており,特に緊急疾患が多い上部消化管内視鏡は速やかに施行することに努めています。他の内視鏡検査も状況に応じ迅速な施行体制をとっています。腫瘍性病変は上皮性,非上皮性を問わず的確な診断を目指しており,X線透視や超音波内視鏡(EUS),拡大内視鏡,特殊光内視鏡を組み合わせ診断能の向上に努めています。食道・胃・大腸の早期悪性腫瘍に対する内視鏡治療として,従来の内視鏡的粘膜切除術(EMR)に加え,上部消化管の内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)のみならず下部消化管の内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)を2004年から導入しております。現状年間約100例程度行っており高い完全切除率を達成しております。偶発症率は低く,安全な手技を目指しており,年間の紹介患者様も増加しております。進行癌に対しては、切除可能例は外科との連携にて速やかな対応を、また切除不能例については化学療法とともに狭窄に対する拡張、ステント治療を積極的に行い、緩和的医療にも力を入れてQOLの向上を目指しています。
胃・十二指腸潰瘍や胃食道静脈瘤などの出血性病変に対する緊急内視鏡的止血術にも積極的に取り組んでいます。潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患では,腹部超音波検査,レントゲン,CT,内視鏡検査による総合的な診断を行っており,治療においては,栄養療法,薬物療法に加え,血球成分除去療法を組み入れて早期の寛解導入のみならず維持療法にも力を入れるようにを心がけています。
胆道・膵臓疾患
胆道疾患としては、胆道癌、膵癌などによる閉塞性黄疸に対するステント治療や、総胆管結石に対する切石術はもちろん、直接胆道鏡などによる精密検査も積極的に実施しております。近年は術後症例や、他施設でのERCP不能例に対して多数紹介いただき、バルーン内視鏡を用いたERCPや、Interventional EUS(治療的超音波内視鏡)を用いた治療も数多く行っております。また以前より経皮経肝的ドレナージ(PTBD)ルートからの治療も緊急加療も含め積極的に引き続き行っております。
膵疾患としては膵癌など対するEUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引生検法)による組織診断や、慢性膵炎の膵石治療や膵管狭窄に対するステント治療を精力的にに行っております。また結石に対する体外衝撃波結石破砕術(ESWL)治療、仮性嚢胞などに対するドレナージも施行しており、EUS-FNA手技を用いた経消化管的嚢胞ドレナージなど特殊な治療も多く施行しております。
胃十二指腸閉塞合併症例に対する胆管・消化管ダブルステント治療も積極的に行っております。悪性胆道狭窄に対しては、切除不能例に対しては、ステント挿入、放射線化学療法の併用、またネオアジュバンド療法も含め外科との連携をとり速やかな診療を進めています。
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  前谷 容 :日本内科学会評議員, 日本腹部救急医学会理事・評議員・財務委員・利益相反検討委員, 日本消化器内視鏡学会学術評議員, 日本消化器病学会評議員, 日本胆道学会評議員・学会賞選考委員・評議員選考委員・在り方委員会委員, 日本画像医学会評議員,HEQ 研究会世話人, Society of Gastrointestinal Intervention(SGI)Scientific Program Committee Member, 肝胆膵画像編集委員, NPO法人PEG ドクターズネットワーク理事
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















前谷 容   教授
 1 5     1       
 10
(3)
 
 4
(1)
 
 2
富永 健司   講師
              1
 3
 
 
 
 
根本 夕夏子   講師
              
 1
 
 
 
 
権 勉成   助教
  4            2
(1)
 3
(2)
 
 
 1
 
三枝 善伯   助教
              
 
 
 
 
 1
齋藤 倫寛   助教
 1 3            1
(1)
 3
(2)
 
 
 
 
新後閑 弘章   助教
 1 3    1        
 3
(2)
 
 
 
 
牧野 敏之   助教
              
 3
 
 
 
 
松井 貴史   助教
              
 2
 
 
 
 2
宮内 倫沙   助教
              
 
 
 
 
 1
森 麻紀子   助教
              1
 2
 
 
 
 
吉田 有輝   助教
              1
 2
 
 
 
 
 3 0  1 0  0  6
(2)
 0
(0)
 1
(0)
(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. 齋藤倫寛, 権勉成, 徳久順也, 山本修平, 新後閑弘章, 榎本泰典, 前谷容:  嚢胞変性を来しIPMNとの鑑別を要した膵神経内分泌腫瘍の1例.  Progress of Digestive Endoscopy  90 (1) :170 -171 , 2017
2. 山本修平, 齋藤倫寛, 権勉成, 徳久順也, 新後閑弘章, 榎本康典, 前谷容:  化学療法奏功後に脳転移を来した膵神経内分泌細胞癌の1例.  Progress of Digestive Endoscopy  90 (1) :172 -173 , 2017
3. 草地信也, 大江慶司, 奥田恭行, 佐々木淳一, 前谷容, 渡邉学, 田熊清継, 折戸悦朗, 清水潤三:  Levofloxacin注射剤の外科領域感染症を対象とした臨床試験.  日本科学療法学会雑誌  65 (3) :445 -455 , 2017
4. ◎鯨岡学, 斎藤智明, 浅井浩司, 渡邊学, 松清大, 石井智貴, 中村陽一, 片田夏也, 斉田芳久, 原英彦, 前谷容, 草地信也:  膵頭十二指腸切除術後の仮性動脈瘤出血および門脈内血栓に対して血管内治療を施行し救命し得た1例.  日本腹部救急医学会雑誌  37 (4) :637 -641 , 2017
5. Imai K, Hotta K, Yamaguchi Y, Ito S, Ono H:  Endoscopic submucosal dissection for large colorectal neoplasms.  Digestive Endoscopy  29 (suppl2) :53 -57 , 2017
6. Imai K, Hotta K, Ito S, Yamaguchi Y, Kawakami T, Wada T, Igarashi K, Kishida Y, Kinugasa Y, Kawata N, Tanaka M, Kakushima N, Takizawa K, Ishiwatari H, Matsubayashi H, Ono H:  Use of a novel shorter minimum caliber needle for creating endoscopic tattoos for preoperative localization: a comparative ex vivo study.  Endoscopy International Open  5 (6) :E513 -E517 , 2017
総説及び解説
1. 前谷容, 新後閑弘章, 権勉成, 齋藤倫寛, 徳久順也:  [トラブルシューティング]十二指腸狭窄合併症に対するERCPのコツ.  消化器内視鏡  29 (5) :937 -944 , 2017
2. 新後閑弘章, 権勉成, 齋藤倫寛, 徳久順也, 前谷容:  気を抜かず,あせらず,ていねいに,さあ結石除去しよう!.  消化器内視鏡    「私の流儀」  29 (6) :1090 -1092 , 2017
■ 著書
1. 新後閑弘章, 剛崎寛徳:  体が黄色いと言われました[黄疸].  内科  834-838.  南江堂,  東京, 2017
2. 島田英雄、前谷容、岡田裕之:  食道狭窄治療.  消化器内視鏡ハンドブック 改訂第2版  211-219.  日本メディカルセンター,  東京, 2017
■ 学会発表
国内学会
1. ◎権 勉成、田中 貴志、徳久 順也、齋藤 倫寛、新後閑 弘章、前谷 容: ERCP関連手技における後腹膜穿孔の現状.  JDDW 2017,  福岡,  2017/10
2. ◎権勉成, 新後閑弘章, 齋藤倫寛, 徳久順也, 田中貴志, 前谷容: 選択的胆管挿管困難例に対するprecut.  第53回日本胆道学会学術集会,  山形,  2017/09
3. ◎田中貴志, 新後閑弘章, 徳久順也, 斎藤倫寛, 権勉成, 斎藤智明, 松清大, 浅井浩司, 渡邉学, 草地信也, 佐藤若菜, 前谷容: 十二指腸乳頭部神経内分泌腫瘍の一例.  日本消化器病学会関東支部第345回例会,  東京,  2017/07
4. ◎馬場隆成, 吉田有輝, 富永健司, 森麻紀子, 牧野敏之, 高橋厚子, 里井新, 村上貴寛, 前谷容, 横内幸, 高橋敬: 十二指腸神経内分泌癌の1例.  日本消化器病学会関東支部第345回例会,  東京,  2017/07
5. ◎木村祐介, 山口和久, 辛島遼, 小林輝, 田角怜子, 藤井紘大, 藤沢理沙人, 水谷沙織,
毛利州秀, 渡辺剛, 團宜博, 土方一範, 小林俊, 岡本陽祐, 木村隆輔, 鳥羽崇仁, 大塚隆文, 五十嵐良典, 鈴木隆, 大嶋陽幸: 臓器収納袋E・Z パースを用いてESD 後巨大胃腫瘍を回収した1症例.  日本消化器病学会関東支部第345回例会,  東京,  2017/07
6. ◎篠原美絵, 荻野悠, 松井太吾, 向津隆則, 松清靖, 塩澤一恵, 和久井紀貴, 池原孝, 永井英成, 渡邉学, 五十嵐良典: 高齢者のセロタイプ2 型C 型慢性肝疾患に対するDAA 治療の治療効果と安全性の検討.  第20回日本高齢消化器病学会総会,  東京,  2017/07
7. ◎渡邊学  その他まだ: 慢性膵炎に対する外科的治療―膵管空腸吻合術の有用性―.  第48回日本膵臓学会大会,  京都,  2017/07
8. ◎富永健司: ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎の内視鏡診断.  第8回大橋消化器セミナー,  東京 目黒,  2017/07
9. ◎西川雄祐, 中込英里子, 馬越智子, 乾山光子, 山本慶郎, 向津隆規, 岡本陽祐, 小野真史, 木村隆輔, 大塚隆文, 五十嵐良典: 遺伝性出血性毛細血管拡張症の1例.  第104回日本消化器内視鏡学会関東支部例会,  東京,  2017/06
10. ◎里井新, 松浦良徳, 井出志穂, 山本修平, 木村晴, 中村文彦, 権勉成, 根本夕夏子, 剛﨑寛徳: S1+CDDPが奏功した胃神経内分泌細胞癌の一例.  日本消化器病学会関東支部第344回例会,  東京,  2017/05
11. ◎森麻紀子, 富永健司, 吉田有輝, 牧野敏之, 日原大輔, 島田長怜, 田中貴志, 堀江義政, 大原関利章, 横内幸, 榎本泰典, 高橋啓, 前谷容: 当院における直腸NET に対する内視鏡治療の検討.  第93回日本消化器内視鏡学会総会,  大阪,  2017/05
12. ◎吉田有輝, 富永健司, 森麻紀子, 小山圭穂, 牧野敏之, 日原大輔, 堀江義政, 島田長怜, 田中貴志, 前谷容: 当院における小腸カプセル内視鏡検査の現況.  第93回日本消化器内視鏡学会総会,  大阪,  2017/05
13. ◎高橋厚子, 藤原純子, 門馬久美子: 高齢者における周在性の広い食道表在癌の進展経過.  第93回日本消化器内視鏡学会総会,  大阪,  2017/05
14. ◎中井陽介, 山本隆一, 笹平直樹, 酒井裕司, 高山敬子, 玉田喜一, 伊藤由紀子, 北村勝哉, 良沢昭銘, 今村綱男, 土田幸平, 糸井隆夫, 川口義明, 杉森一哉, 志村謙次, 水出雅文, 岩井知久, 長浜正亞, 安田一朗, 前谷容, 伊佐山浩通: 悪性肝門部胆管閉塞に対する術前胆道ドレナージの多施設共同後ろ向き研究:EPOD-hilar.  第93回日本消化器内視鏡学会総会,  大阪,  2017/05
15. ◎齋藤倫寛,権勉成,徳久順也,成木良瑛子,田中貴志,齋藤智明,松清大,浅井浩司,竹田幸子,榎本泰典,渡邊学,前谷容: Self-expandable metallic stent 閉塞をSpyGlass DS にて観察し適切に対処し得た2例.  第93回日本消化器内視鏡学会総会,  大阪,  2017/05
国際学会
1. ◎Hamada T, Nakai Y, Lau J-Y, Moon JH, Hu B, Seo DW, Rerknimitr R, Khor C, Wang HP, Ratanachu-ek T, Lakhtakia S, Ang TL, Ponnudurai R, Maetani I, Kawakami H, Kuwatani M, Katanuma A, Kitano M Ryozawa S, Hanada K, Ito Y, Yagioka H, Togawa O, Irisawa A, Itoi T, Isayama H, Koike K: International study of endoscopic management of distal malignant biliary obstruction combined with duodenal obstruction.  Digestive Disease Week 2017,  Chicago, USA,  2017/05
2. ◎Matsuyama M, Nakai Y, Yamamoto R, Sakai Y, Takayama Y, Tamada K, Ito Y, Kitamura K, Ryozawa S, Imamura T, Tsuchida K, Hayama J, Itoi T, Kawaguchi Y, Yoshida Y, Sugimori K, Shimura K, Mizuide M, Iwai T, Nishikawa K, Yagioka H, Nagahama M, Toda N, Saito T, Yasuda I, Hirano K, Togawa O, Nakamura K, Maetani I, Isayama H: A retrospective study of endoscopic/percutaneous preoperative biliary drainage for malignant hilar biliary obstruction: E-Pod hilar study.  Digestive Disease Week 2017,  Chicago, USA,  2017/05
3. ◎Kuwai T, Kyo R,Yoshida S, Isayama H, Yamada T,Maetani I, Sumida Y, Tomita M, Matsuzawa T, Moroi R,Kushiyama Y, Matsushita H, Saito S, Hirakawa T, Saida Y: A prospective, multicenter study of palliative colonic stenting for malignant colorectal obstruction in Japan: long-term efficacy and safety in 87 patients.  Digestive Disease Week 2017,  Chicago, USA,  2017/05
4. ◎Sato K, Yamada T, Ito S, Kitagawa T, Mita E, Yasuda I, Nakajima K, Maetani I: A prospective study of the efficacy and safety of endoscopic submucosal dissection using an overtube with a leak-proof adapter for early gastric cancer: a multicenter study.  Digestive Disease Week 2017,  Chicago, USA,  2017/05
その他
1. ◎塩澤一恵, 渡邉学, 池原孝, 荻野悠, 松清靖, 篠原美絵, 松井貴史, 前谷容, 五十嵐良典: 肝動注リザーバー留置ポートを使用した造影超音波の初期経験.  リザーバー研究会,  和歌山,  2017/09
2. ◎山本修平, 松井貴史, 宮内倫沙, 三枝善伯, 前谷容: 胸腔内に直接浸潤を認めたエキノコックス症の一例.  日本消化器病学会関東支部第345回例会,  東京,  2017/07
3. ◎権勉成: 遠位胆管狭窄 〜BONA STENTの使用経験をふまえて〜.  第1回 関東胆膵内視鏡フォーラム,  東京,  2017/06
  :Corresponding Author
  :本学研究者